
第3号 2025.1.16 (thu) 更新
Welcome to 研究室&ゼミ
(共同教育学部 学校教育教員養成課程美術分野 株田昌彦研究室)
下記コンテンツを掲載!
もくじ
- 先生紹介
- 研究室概要
- 研究室の生徒達の声

Pick Up共同教育学部 学校教育教員養成課程美術分野 株田昌彦研究室

1年生の授業で小林秀雄の『藝術随想』の「美を求める心」の一節を紹介して、「見る」ことの大切さを説いています。

Who is ?株田 昌彦 准教授
専門分野:
芸術(絵画技法論)、油彩画制作
授業科目:
学部/表現基礎(絵画)、絵画A、絵画B、版画 等
大学院/平面表現技法分析論 等
研究室概要
絵画制作はテーマ設定から構図、配色、素材選択と考慮すべき事項が複雑多岐です。それらの連関について、画家の作例紹介や制作指導を通して解説しています。ゼミ生は共用のスペースで作品を制作することで、お互いの作品の考え方や技法を確認し合います。本ゼミでは、このような活動を通して美術教員に必要不可欠な多様な作品の見方の能力育成に努めています。
研究室の生徒達の声

白石 姫子
(共同教育学部学校教育教員養成課程美術分野4年)
パソコンなどのデジタル機器を使って「家族」をテーマにした連作を描いています。中学生のときに本の表紙や漫画・アニメなどデジタルで表現している作品に触れたことがきっかけで、独学でデジタルの作品づくりを始めました。デジタルは気軽に何度でも描き直しができて、構図や色彩など思うままに自らの表現を突き詰めていくことができます。画材を揃える必要もないので絵を描くことのハードルが低くなり、より多くの人が手軽に、自由に、創造力を広げるツールとしての可能性を感じます。

藤本 夢
(共同教育学部学校教育教員養成課程美術分野4年)
高校時代の友人など気心の知れた人物をモチーフに油絵で写実的に描いています。人間性や生命感を自分の感性で表現するのに写実的な描写が自分に一番合っていると感じます。新年度からは大学院に進み、絵の具に混ぜ込む画用液など画材を調整することで生命感や肌の質感、空気感といった表現の幅がどう広がるのか研究しようと思っています。
学生のかたわら、非常勤講師として高校で美術を教えています。研究室では基礎的なことを突き詰めていますが、それが高校生に教えるときの軸になっています。これからも大学での学びを生徒たちと共有していきたいと思っています。

山岡 晃大
(共同教育学部学校教育教員養成課程美術分野3年)
実家がお寺で、小さいころから仏教美術に触れてきました。仏画を描き始めたのは大学に入ってからで、国立近代美術館で原田直次郎の『騎龍観音』を目にしたことがきっかけです。仏画は日本画として描くのが一般的ですが、油絵で描かれた『騎龍観音』に強く魅かれました。構図が決まっていて尊崇の対象である仏画を、あえて構図を崩し、油絵で自分の世界観を描くことを目指しています。絵画作品として見てもらうことで仏画に対するハードルが下がり仏教美術に触れやすくなるのでは、との思いもあります。
*株田准教授、コメントした学生自身の作品を背景に写真撮影をしました。